「これからは個の時代」
この言葉は、私が起業した2013年頃からよく耳にするようになった。
そしてデジタル社会の到来によって個人が活躍できるプラットフォームが次々と登場し「個」としての活躍の場が急速に普及してきた。
ところでみなさんは「個人の時代」をどう捉えていますか?
個人が活躍できる時代は進化し続けている
多くの人が思う個の時代とは「フリーランス」「副業」「ブロガー」「ユーチューバー」「投資家」「起業家」といった肩書きを思い浮かべる。
たしかに私もこの質問をされると同じことを思う。
インターネットの普及によっていつでもどこでも発信可能な媒体が存在し、彼らはそれらを駆使して自分という存在を名一杯表現している。
個人個人が地方にいながらもネット上でコミュニケーションをとり、多くの人に影響を及ぼす。東京に住んでなくてもいい。発信力さえあれば田舎でも都心でも関係ない。
ネット時代の今では動画やブログメディア、SNSを中心としたプラットフォームが整備されており、ネット環境とメールアドレスさえあればどんな人でも発信可能だ。
そして時代の先駆者達がロールモデルとなり「個」の生き方がアップデートされ続けているのだ。
「個」はどこでも輝ける
個人として輝きを放つ人は、どこにいっても活躍の場は広がる。
YouTubeで活躍する人はツイッター上でも人気だ。その人が「インスタを始めました」と言うと、その人のファンがインスタに群がる。仮にYouTubeがなくなっても、別の動画メディアに拠点を移せば一定数のファンは必ず追いかけてくる。影響力があれば食いっぱぐれることはほぼないと言えよう。
そう、つまりは個人で活躍する人はどこに行っても輝けるのだ。
これは何もネット上だけで起こっているわけではない。例えば多くのファンを持つ凄腕営業マンは「あなたじゃなきゃ買わない」という顧客を多く持っている。私の知っている凄腕営業マンは会社を移しても一定数のファンが必ずついてきている。
おそらく彼のファンは「◯◯会社の◯◯さん」ではなく「◯◯さんが在籍している◯◯会社」という認識なのでしょう。つまり顧客は会社のブランドに興味はなく、◯◯さんに価値があると思って購入している。
優れた「個」は場所に依存しない、ということだ。
個人の市場価値は拡大の一方である
個人市場の価値は年々拡大している。
インターネットやSNSの普及によってユーザーの行動は大きく変化し、影響力のある人が消費者の購入までの導線になっている。その影響力は多大で、一つの商品を紹介すれば数億円が動く市場も存在している。
サイバーエージェントが行った調査によると、国内の広告業者の半数以上がインフルエンサーをマーケティングに活用しているという事例も。
勢いのある企業は個人に注目し、プロモーションなどに活用している。
これまでに私もたくさんの案件をこなしてきた。ガジェット系メディアではイヤホンやヘッドホンの紹介、スマホ、モバイルバッテリーを多くの企業から依頼された。男性美容サイトでは毎月大量のプロテインやサプリメントが送られてきた。小規模な媒体でもファンが集まるメディアで紹介すれば簡単に売れるからだ。
高齢の視聴者の多いテレビに広告を流すよりも、インフルエンサーにSNSで紹介してもらったほうが圧倒的にコスパが良く、影響力が高い。バカみたいに高額な広告料を払う必要もない。
インフルエンサー広告はステマという悪いイメージもあるが、将来的に個人の価値が拡大するのは明らかである。
あなたが個として活躍するために
日本ではほとんどの人がサラリーマンとしてキャリアを積むことになるのだが「個」は多くの人からするとまだまだ理解に苦しむ生き方だ。
しかしこれからの時代は「個」が中心となり、時代を形成していくことになると考えている。もうすでにこの動きは活発だ。
上記で書いたようにネットやスマホの普及によって「個」の発信が盛んに行われ、多くのユーザーは発信力のある「個」に影響され生きていく。
いつまでも受け身でいるのか、それとも自身が発信する「個」になるのか。選択は自由だが、これからの時代を生き抜くためには発信する「個」になるべきだと考える。
そのためには、自分の中にある常識を疑うべきだ。
そして異文化に触れる機会を作って、自分の立ち位置や立ち振る舞いを客観視しよう。
- 自分はどのような人間なのか?
- 自分一人で何ができるのか?
- 自分を好きな人(友人)はなぜあなたを好きなのか?
- 自分は何が好き(趣味など)なのか?
- 自分は世の中に何を提供できるのか?
- あなたの強みな何なのか?
- あなたじゃなきゃダメな理由は何なのか?
難しく考える必要はないが、自分の可能性を広げるためにも自己分析と柔軟な思考は必要だ。
「人生はこうだからこう」という決まりはなく、自分の行動や思考次第で大きく変わるのだ。
もちろん「個」として活躍するのはフリーランスという形だけではない。
それはサラリーマンとしても個のプロとしての働き方が求められていくのだ。
自分に合う発信の仕方を模索せよ
ネットを使って発信するには、自分に合う発信の仕方を考える必要がある。
動画で発信するのか、それともブログなのか、それともTwitterか、インスタグラムか・・など。
最近ではオンラインサロンの普及からTwitterをメインに発信する人が増えていますが、それでも良い。とにかく自分の居場所を作り、発信できる環境を整えることだ。
個人的にはまだまだブログはいけると思っている。「ブログ×Twitter」で発信することが一番手っ取り早いかもしれない。